テーマ【星の神話】

昔々、山の神と森の神と言う、たいそう仲の良い兄弟神がありました。
ある時、二人は星の女神の一つに恋をしました。
二人は毎夜々々星の女神に会うために、夜遅くまで起きていました。
しかしある時、

「あなた達とこうして会えるのも今日が最後です」

そう言って、星の女神はどこかへ行ってしましました。
突然星の女神が消えて、二人は「お前が悪い」とお互いに言い合い、喧嘩を始めました。
山の神は森の神を追い出そうと地震を度々起こし、割れた地面に木々が飲み込まれたり、山が崩れて森が飲み込まれたりしました。
これに困ったのは、山に住む動物や人間たち。
特に動物たちは、二人が夜遅くまで起きているので中々眠ることができなかった上に、このままでは住む土地が無くなってしまうと、天の神様に相談しました。

「星の女神に、直接話を聞いてこよう」

そう言うと、天の神様は星の女神の元へ行きました。

「お前が消えたせいで、山の神と森の神が喧嘩をして困っている」

星の女神は、慌てて答えました。

「私は遊行の神。春の間しかこの地には留まれないのです」

これを聞いた天の神様は、少し考えてから言いました。

「そういうことならば仕方が無い。しかし、お前のせいで皆に迷惑をかけたのだから、罰としてこれからは一つ処に留まり、誰よりも早く強く輝け」

そうして星の女神は山の神と森の神の近くに留まることになりました。
天の神様は星の女神を連れて帰ってくると、今度は山の神と森の神を呼びだしました。

「星の女神はこれから、お前たちの近くに永遠にいることとなった。しかし、今までのように夜遅くまで起きて動物たちの眠りを邪魔するなら、今度こそ二度と会えない様にしてやる」

これを聞いた二人は、星の女神が帰ってきたことを喜ぶと同時に反省して、夜遅くまで起きているのは止めると天の神様に約束しました。
天の神様に相談した動物たちも、今度は二人が夜遅くまで起きていることが無くなったので、それまで通り平穏に過ごすことができるようになりました。

それから星の女神は動くこと無く同じ場所に居続けるので、動物や人間達の夜の目印にもなりましたとさ。

おしまい。
スポンサーサイト